な、なんと「色のスペシャリスト」の一人として、
「きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム」でお話ししてまいりました。
もうひとかたは、株式会社マッシュアップの後藤智子さんです。
子どもからお年寄りまでネイルで元気になってもらおうという、
ネイリストであり、経営者であり、ネイリストの育成もしているすごい方。
今回のテーマは「彩る未来」。かっこいい~。
E&Be(いいあんべ)エフエム・パーソナリティー阿部さんの柔らかい声に導かれながら、収録が始まりました。
お話しの内容を少しご紹介します。
ラジオのままではなく、収録の準備メモをもとに思い出しながら書いています。
(ラジオは緊張していろいろふっ飛びました。)
Q:企業人材育成トレーナーと子どもアート療法士の二刀流で活動されているようですが、子どもアート療法士というのはどういうお仕事なんですか?
A:子どもの表現したものをまるっとそのまんま認めてあげる、キャッチする。「いいよ」「いいね」って返してあげる。
その子の将来のために「経験の貯金・自己肯定感の貯金」を増やしてあげるお仕事です。
Q:そもそも企業人材育成トレーナーなのに、子どもアート療法士を始めようと思ったきっかけは?
A:企業の人材育成の他に、学生の就職支援にも関わっています。
社会の入り口で立ち尽くしたまま、動けなくなる子を何人も見てきました。どんな子かと言うと…
みんなが口をそろえて言ういわゆる「いい子」たち。
親の言うことを聞き、先生の言葉を理解し、勉強を頑張り、誠実でまじめで、就職活動も積極的に取り組み、内定を勝ち取り、いよいよ…というときに止まってしまうんです。
この先はレールが見えない…ということにものすごい不安を感じるようです。
・子どもの頃の遊び方(遊びの受け止め方)に影響があるのでは?
・遊びの経験が社会人力に繋がっているのでは?
・まじめにバカみたいにいい加減にしないで、遊んできた子はレールが見えなくても進んでいけるのでは?
モヤモヤ、悶々…
そんな時に「子どもアート療法士」の文字が目に飛び込み、勉強することにしました。
Q:「つの子のアトリエ」はどいういった取り組みですか?
A:まず、「つの子」の意味ですが。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ…のように「つ」のつく年齢の子どもが対象なので、「つの子」です。
つの付く時間の遊び方(遊びの受け止め方)がその後の人生に大きく影響するからです。
アトリエでは、絵の具やクレヨン、色鉛筆、色紙、ビーズ、お裁縫…遊び道具がズラーリ並んでいて、子どもたちは「自由」に手に取って遊びます。
作品の完成をゴールにしていないので、
やってもいいし、やらなくてもいい
マネしていいし、マネしなくてもいい
できてもいいし、できなくてもいい
という、何ソレって感じでやっています(笑)
「上手に作ろう」より「自分になろう」のほうが大事!
Q:子どもアート療法士の活動に対する最初の頃の周りの反応は?
A:最初も今も「何ソレ」ですよ(笑)
2010年スタートして、参加者0人もよくありました。
習うこともなく、教えることもなく、自由にって…逆にすごく難しいのかもしれません。
将来、レールのない社会で「自由の中から自分で選択する」ことを目指しているので、誰も来なくても「何ソレ」でも、やめようとは思いませんでした。
今は、ありがたいことに少しずつ共感してくださる方が増えて、キャンセル待ちになることもあります。
Q:どういった点を大切に活動されていますか?
A:アトリエの時間が、チャレンジになることもあるし、リセットになることもあります。一人一人の子が、今どんな様子でいるのか、さりげなくよーく観察しています。
・自分になれる場所
・自分で決めてすすめられる時間
・大人が誘導しない時間
・まるごと全部おもしろがってあげる時間
になっていればいいなと思います。
Q:親御さんも一緒に参加されるそうですね。親御さんの様子は?
A:理解のあるクリエイティブな方々が揃っていて、とてもありがたいです。
遊びには「正解」がないから「失敗」もないということを、アトリエママ達はよく分かっていて、どの子のやることも大きな器でおもしろがって見守ってくれています。
子どもアート療法士以上に、療法士!
Q:子どもにとって「色遊び」や「創作」とはどういう効果があると感じていますか?
A:この学校に行けば安心、この会社に入れば安心というのは本当なんでしょうか。
誰も見たことのないことや、思いもしなかったことが次々起こる時代に、誰かが決めた一つの正解らしいモノに向かうことは、とても危ういと感じます。
「やってみよう」「それもいいね」「こっちはどう」を積み重ねてできた自分なりの「答え」は、強くて大きな自信になるはずです。
その経験があれば、ほかの人の「答え」も理解することができます。
今すぐには見えないかもしれませんが、大人になったとき、もう無理か…と思うような大きな壁にぶつかったときこそ表れる効果があるはずです。
つの子のアトリエは、習うことのない不思議な習い事(?)です。
親御さんにアトリエの存在を知ってもらわなければ、子どもは来ることができないので、苦手なSNSも始めました。
どんなに親御さんがいいと思っても、子どもが嫌がるなら今はその時ではないと思います。
その時がきたときのために、ずーっと続けていきたいです。
つの子(9つまでの子)の時間はあっという間。
どんな遊び方をして、大人がどう受け止めてあげるかが、将来の自分らしさにつながります。
ふーっ、ラジオって難しいですね。
本番は、話しがまとまらずパーソナリティー阿部さんに助けられました。
ありがとうございます。
今日のアトリエは、いつもと変わらず「自分になる時間」を過ごしております。