「たまごの形にするにはどうするの?」って、聞かれたらどうしますか。
平面ではなく立体ですよ。
「たまご型展開図」とか検索すれば、あっという間にヒントが出てくるのですが、
アトリエでは、「こうやったらどう?!」という子どもの発想を優先しています。
それがいびつでも不格好でも、その子が満足していることが一番大事!
ところが…
厚紙で作っても、色紙で作っても、A君は納得いかない様子。
A君の「たまごの形」への思いは、かれこれ2か月続いています。
「じゃあさ、縫ってみる?」とお母さん。
「えーー、縫うの?!やったことないよーー?!」
と言うA君(年長さん)に針と糸を渡しました。
さて、上手くぬえるのでしょうか?!
おっ、真剣、真剣!
なんと、たまご形への熱い思いは、針を握りしめる手を上へ下へと動かすのでした。
この黄色いものが果たして「たまご」なのか、たまごの形をした何かなのか、分かりませんが、
A君が自分で一生懸命縫いあげたことは間違いない。
やったね!
良くやった!
お見事!
大したもんだ!
A君は満足したかな。
90分のアトリエ時間で、子どもたちは毎回小さなチャレンジを積み重ねています。
・この前より細くながーく紙を切れた
・セロハンテープを自分で切れるようになった
・青と黄色で緑を作れるようになった
・丸をまあるく描けるようになった
・両面テープの使い方がわかった
こんな小っちゃいことでも、できるようになることがとても嬉しそう!
今できる精一杯のことが形になるのは、それはそれは大きな自信になるはず。
今日のアトリエはどんなチャレンジを積み重ねたかな?!